空手だけではなく、柔道、剣道、囲碁、将棋は段位制をとっています。あまり知られていませんが、アマチュア相撲、アマチュアレスリングも段位があるのです。
元々段位性は江戸時代の囲碁名人である本因坊道策によってはじまりました。名人を九段、準名人を八段、上手を七段としたのがはじまりです。
武道の世界においては、明治時代に柔道を創始した嘉納治五郎が、囲碁・将棋にならって取り入れたのがはじまりです。やがて段位性は柔道以外の武道も取り入れるようになります。段位は技量をはかるためや、修行者自身のモチベーションを高めるためにあります。
段位は団体や流派にもよりますが、初段〜10段まであり、例えば全日本空手道連盟の場合、試験で取得できる段位は8段まで、9段・10段は名誉段位とされています。
空手を知らない人は「空手3段の人より8段の人のほうが強いに違いない」と思っている人も多いのではないでしょうか?
ところがそれはちょっと違うようです。答えから言ってしまえば、空手の実力=段位ではないのです。
とはいえ、初段〜5段までは実力がないととれません。またいくら強いからといっても、空手の段位性では、白帯の人がいきなり空手5段になれるかというと、なれません。全日本空手道連盟では
と、年齢と段位の積み重ね、年齢が必要になってきます。このように高い段位を取るには、長い年月の積み重ねが必要なのです。