空手の段位と年齢制限について

空手だけではなく、柔道、剣道、囲碁、将棋は段位制をとっています。あまり知られていませんが、アマチュア相撲、アマチュアレスリングも段位があるのです。

 

元々段位性は江戸時代の囲碁名人である本因坊道策によってはじまりました。名人を九段、準名人を八段、上手を七段としたのがはじまりです。

 

 

なんのため段位はあるの?

武道の世界においては、明治時代に柔道を創始した嘉納治五郎が、囲碁・将棋にならって取り入れたのがはじまりです。やがて段位性は柔道以外の武道も取り入れるようになります。段位は技量をはかるためや、修行者自身のモチベーションを高めるためにあります。

 

段位は団体や流派にもよりますが、初段〜10段まであり、例えば全日本空手道連盟の場合、試験で取得できる段位は8段まで、9段・10段は名誉段位とされています。

 

 

空手3段の人より空手8段の人の方が強いの?

空手を知らない人は「空手3段の人より8段の人のほうが強いに違いない」と思っている人も多いのではないでしょうか?

 

ところがそれはちょっと違うようです。答えから言ってしまえば、空手の実力=段位ではないのです。

 

とはいえ、初段〜5段までは実力がないととれません。またいくら強いからといっても、空手の段位性では、白帯の人がいきなり空手5段になれるかというと、なれません。全日本空手道連盟では

 

  • 初段になるには15歳以上で1級免状を持っていること
  • 2段になるには18歳以上で初段取得後1年以上
  • 3段になるには18歳以上で2段取得後1年以上
  • 4段になるには23歳以上で3段取得後2年以上
  • 5段になるには26歳以上で4段取得後3年以上
  • 6段になるには34歳以上で5段取得後5年以上
  • 7段になるには41歳以上で6段取得後6年以上
  • 8段になるには50歳以上で7段取得後9年以上・・・

 

と、年齢と段位の積み重ね、年齢が必要になってきます。このように高い段位を取るには、長い年月の積み重ねが必要なのです。