空手のスパーリングは痛いの?

空手にはスパーリング(自由組手)という練習方法があります。試合形式で行う練習ですが、試合形式ですから、相手のパンチやキックが入ってしまうこともあります。

 

すると年中ケガだらけになるのではないかと想像し、空手道場に入門したいけどスパーリングが怖くて、入門できないという人がいるかもしれません。本当はどうでしょうか?

 

 

毎回本気で打ち合っているわけではない

試合でハードな打ち合いになるフルコンタクト空手は、普段どんな練習をしているのでしょうか? 練習でも全力で打ち合っているのでしょうか?

 

いえいえそんなことをすれば、よほど頑丈な肉体の持ち主でない限り、たちまち潰れてしまいます。同門の仲間にケガをさせないように、フルコンタクト空手の道場であろうと軽い【当て止め】で練習するんです。軽い当て止めですから、ほとんどケガはしませんし、痛みもほとんどありません。

 

本土に入ってきた空手にはスパーリングがなかった

大正時代に本土に入ってきたころの空手って、スパーリング、自由組手がなかったんです。それを本土の若者たちが試行錯誤して作り、やがて寸止め空手や、フルコンタクト空手、防具付き空手などにルールが枝分かれしていきました。そしていかにケガをしないように練習するかも研究されてきたのです。

 

空手と防具

いまの空手道場では、ルールを問わずケガ予防のために様々な防具を使用して練習しています。パンチが当たってもケガをしないように「拳サポーター」や顔に当たっても大丈夫なように「面」を使用する場合もあります。

 

他にも脛を守るためのレッグサポーターなど、多様な防具を使って痛くないように、安全に気を使いながら練習をしているのです。それでも当たればやっぱり痛いのですが、アザになるようなことはメッタにありません。