伝統空手が「寸止め」なのはなぜか|当たることはないの?

空手には「寸止め」を基本とした伝統空手と、相手に直接攻撃を行うフルコンタクト空手があります。格闘技を見ていると、相手にダメージを与える方が強く見えますが、なぜ伝統空手は寸止めなのでしょうか。相手に当たることはないのかについてもご説明します。

 

「寸止め」の意味

空手は元々、護身術として始まった武道です。ダメージを与える他の格闘技とは異なり、技を競い合います。

 

また、顔面への攻撃に対して制約を設けないためという説もあります。寸止めは、相手の体寸前で攻撃を止めて、ダメージを与えません。威力のある技と自分自身のコントロールができてはじめて成り立ちます。

 

組手と呼ばれる試合では、「寸止めしていなければ相手を倒していたかもしれない」攻撃がポイントとなり勝敗が決まります。故意に相手に技を当ててしまうと、反則にもなりかねないため適切な距離感やスピードが大切です。

 

寸止めが当たることはないの?

寸止めが当たることはあります。皮膚が当たったという感覚のもの完全にあたってしまうものもあります。試合になると両者とも常に動いているため、寸前を狙っていても相手に前進されたらあたってしまいますよね。

 

とはいえ前述した通り、ダメージを与えるためにあてにいったり、あてたまま押したりすると反則になります。逆に、当たらないように手加減をしてしまうとポイントになりません。

 

まとめ

伝統空手の寸止めの理由や相手に当たらないのかについて解説しました。伝統空手が寸止めなのは、技を競い合いダメージを相手に与えないためです。

 

試合では両者が常に動いているため、どうしてもあたってしまうことはあります。しかし、故意にあててダメージを与えているわけではありません。