空手を習うと礼儀正しくなるって本当?

子どもに空手を習わせている親御さんの中には、単に空手だけではなく、お子さんに礼儀なども仕込んでほしいと思っている人も多いことでしょう。でも本当に空手を習うと礼儀正しくなるのでしょうか?

 

 

武道家たちが礼儀にうるさいわけ

空手に限らずすべての武道は、礼儀に厳しいのですが、その理由をご存じでしょうか?その理由の一つが武道はもともと武士のたしなみであったことです。

 

武士というのは、腰に2本の刀を差しています。そんな人に何か無礼や失礼があったら、万が一斬り合いになりかねません。そのため礼儀作法をちゃんとわきまえておく必要があるのです。

 

昔、町道場はわんぱく小僧をしつける役割もあった

昭和の時代、一つの町には最低一つは柔道か剣道の道場がありました。その道場には、町のわんぱく小僧やイタズラっ子をしつけるという役割があったといいます。

 

男の子の場合、大きくなってくると、だんだん母親のいうことなど聞かなくなってきます。そこで道場に通わせて、母親の言うことを聞かないときは「道場の先生に言うわよ!」とか、母親が先生に「叱ってやってくださいな」というと、怖い先生から「ばかも〜ん!」と雷が落ちるというわけです。

 

当然道場の中でもあいさつなど、しっかり仕込まれていきます。

 

ときどき空手の大会で見かける残念なこと

このように空手など武道の道場にお子さんを通わせると、礼儀正しくなってくるのですが、空手大会の会場に行くと、ときどき残念な風景を見ることがあります。

 

それはご両親の礼儀がまったくなっていないというシーン。

 

我が子の応援をしているつもりで、我が子を口汚くののしるお父さん、子どもが負けて悔しくてないているのに、金切り声で子どもに怒鳴り散らすお母さん。どちらもマナー違反です。お子さんの礼儀を気にするのはいいですが、ご自身のことも気にしましょう。