空手は道場以外の自主練習も非常に大切です。というわけで今回は自宅でもできる空手の練習方法についてアドバイスしています。
空手には伝統的な技の1つに「貫手(ぬきて)」があります。しかし貫手と言われても、どのような技なのかイメージしにくいですよね。ここでは空手の貫手の意味や鍛え方をご紹介します。
貫手とは突き技であり、貫き手や貫手突きとも呼ばれます。一般的な突き技とは違い、手の指は握らずまっすぐ伸ばします。真っすぐ伸ばした指の先で相手を突く技です。伝統のある技ですが、現在の組手には使用されません。
貫手は通常の突きよりも力を一点に集中できるため、相手の目や喉など急所を狙います。拳よりも指先は力が弱いですが、体のやわらかい部分めがけて突くため、十分鍛えることはできます。
まずはバケツを用意し、バケツの中に砂や玉砂利を入れます。砂や砂利をひたすら突きます。連続で行うと砂利が飛び散って突きにくくなるため、1回刺してはゆっくり抜いてまた刺すを繰り返すと指で突く感覚を養えますよ。はじめは砂のような粒の小さいものから行い、徐々に砂利など粒を大きくしていきます。
次に指を鍛えましょう。指を鍛える方法は、ズバリ指立て伏せです。指立て伏せは通常の腕立て伏せとは違い、手のひらを浮かせて指の力で体を支える方法です。はじめは5指から行い、次第に3指(親指、人差し指、中指)、2指(親指、人差し指)と指の数を減らしていきます。
貫手とは空手の伝統的な技の1つであり、突く方も相手もダメージを受けやすい危険な技でもあります。貫手を極めるには、繰り返し突いたり指を鍛えたりする方法があります。指導を受けながら、正しく鍛えていきましょう。