空手における級位ってなに?

空手にあまり興味がないという方は、空手の「段位」以外に「級位」というものがあるのを知らないという方も多くいるようです。

 

 

白帯から黒帯まで何年かかる?

ご存じのように空手道場に入門したら、帯の色は白帯で、ここから黒帯を目指すわけですが、一般の方が、空手道場に入門して黒帯になるまで3年〜5年かかります。

 

しかしこれではさすがに黒帯までの道のりは長いですよね。そこで考え出されたのが「色帯」「級位」です。

 

「色帯」と「級位」と「やる気」

道場経営者としては、入門してきた白帯の生徒になるべくやめてほしくないわけです。でも黒帯まで3年〜5年は長い。そこで小さな目標として、黒帯手前の1級は茶帯のように「色帯」というものを思いつきます。

 

最初は茶帯だけだったようですが、そのうちどんどんと「色帯」の数や級位が増えてきました。

 

「色帯」や「級位」は、その流派や団体によって、色も級位も様々です。ある団体では色帯12色、級位12段階というところもあります。ある団体では色帯4色、級位8段階というところもあるのです。

 

これは色帯12色、級位12段階の団体だと、茶帯1級・緑帯2級・青帯3級のように、一つの級位ごとに色が違う団体や、茶帯1〜2級・緑帯3〜4級と2階級ずつ帯の色が変わる団体などまさにいろいろなのです。

 

どちらにせよ、生徒さんは黒帯までの長い道のりではなく、目の前の「色帯」や「級位」を目標にがんばるようになります。

 

「色帯」と「級位」と「拳客商売」

これは道場経営者や団体にとっても、ありがたいことなのです。というのも「色帯」や「級位」があることで、そのたびに「審査料」と「色帯代」という収入を得ることができるのです。

 

昇級審査は団体にもよりますが年4回、審査料はこれも団体によりますが5千円〜1万円くらいかかります。

 

このように「色帯」も「級位」も、団体や道場の商売のためでもあるのです。まさに剣客ならぬ「拳客商売」ですね。