海外では空手15段なんていう人もいる

武道の段位というのは、それぞれの団体や流派の考え方や事情で、初段〜10段のところもあれば、初段から5段までのところもあります。例えば柔道では黒帯より位の高い帯の色があります。6段〜8段は紅白帯、9〜10段は赤帯です。剣道の段位だと、初段〜8段までとなっています。

 

 

柔道のオリンピック選手の段位は?

では柔道でオリンピック代表に選ばれるほどの名選手たちの段位はどれくらいかというと、男子で3段〜5段。女子で2段〜4段あたりです。

 

オリンピック選手で2段とか3段とか段位が低いと思う人もいるでしょう。しかしオリンピック選手の中には10代や大学生の人もいるのです。また段位は強さだけで決まるものではなく、修行量や人格、指導力なども加味されますから、いくら強くても、若くして8段、9段ということにはならないのです。

 

もし自分で空手流派を作ったら空手10段を名乗ってもいいの?

段位というのは、その空手団体や流派の先生方が審査をして、合格ならその段位を許されるというものです。

 

では仮にAさんがある流派をやめて、自分で流派を作った場合は自分で自分に段位をつけてもOK.

 

このAさん、以前の流派では有段者ですらなく、白帯だったとしても、武道具ショップなどで「黒帯をください」といえば売ってくれます。さらに「帯のはじに金色の横線を8本入れてください」といえば、入れてくれます。

 

フルコンタクト空手などの団体では、初段なら黒帯に金線1本、3段なら金線3本などと入れて段位が黒帯を見たらわかるようにしているところもあるのです。

 

これでAさんはA流空手10段を名乗っても法律違反でもなんでもありません。別に100段を名乗っても構わないのです。

 

問題はみんながその段位を認めてくれること

日本には空手団体や流派が200〜300ほどあるといわれています。これが海外も含めると一体いくつあるのか想像もつきません。

 

そして小さな団体にはそれぞれ代表者の先生がいて、段位を発行しています。さらにいえば、その代表者は、自分に好きな段位をつけることができます。海外では実際に15段を名乗る人とかがいるのです。

 

自分の流派や団体なら、15段でも100段でも名乗ってもいいのです。ただそれで尊敬されるかどうかは別の話ですけど。