空手道というのは元々琉球王国、いまの沖縄県で発祥した武術です。そのときの武術は、いまにも伝わる徒手空拳の拳法だけではなく、武器術である仗・棒・トンファー・鎌・ヌンチャクなどもあります。琉球王国で空手が発達した背景琉球王国で空手という素手の武術が発達したのは、江戸時代に薩摩藩に侵略され。琉球王国の武人...
空手の歴史について紹介しています。生まれた経緯、発祥の地、起原などに興味がある人は是非ご覧ください。
空手の起源については沖縄の琉球王国時代に発祥した武術であるということはわかっています。ただその当時の文献が現在まで確認されていないので、発祥から間もない頃の歴史については伝聞に基づいています。
那覇の久米村に中国の明の福建省から「?(ビン)人三十六姓」という職能集団が移住してきて、彼らがもたらした中国拳法が元になったという説です。ただ当時は中国拳法が未発達ということもあり疑問視する声もあるとのこと。
琉球、沖縄で継承されている踊りである「琉球舞踊」から発展したという説です。古来よりこの舞踊には武術的な要素もあり、それが空手の元である「唐手」へと発展していったとする説ですね。
空手が琉球から本土に伝わったのは明治時代だと考えられています。明治時代に東京の尚侯爵邸にきていた琉球士族が、本土の柔術の道場などに出向いて教授したそうです。ただ本格的に本土での指導が始まったのは松濤館流の開祖である船越 義珍が本土にきてからです。
船越 義珍が本土に渡って間もない頃、柔道の祖である嘉納治五郎に講道館に正体され、200名を超える柔道有段者の前で空手の演武と解説を行ったそうです。