空手の上達にランニングは必要?

あるフルコンタクト空手団体の試合は本戦2分・延長戦2分です。延長戦になると大した休憩時間もなく、また戦わないといけません。持久力をつけるために長距離ランニングとかって必要なのでしょうか?

 

 

ボクサーはどれくらい走っているの?

ボクシング映画『ロッキー』では、主人公のロッキーがやたらと走っている印象があります。ボクサーはスタミナ、つまり持久力をつけるために走っているわけですが、ボクサーはいったいどれくらいの距離を走っているかというと、5〜10qくらいだとか。長距離走の選手ではないのですから、15qとか20qも走る必要はないそうです。

 

では空手の選手にランニングは必要かというと【その目的による】といえます。空手には瞬発力も必要ですし、同時に持久力も必要なのです。

 

持久力と瞬発力

空手家が持久力や心肺機能を高めるためにやっている練習の中には、もちろんランニングが入っています。それもただ走るのではなく「持久力をつけたいのか」「瞬発力をつけたいのか」という目的で走り方も変わってきます。

 

持久力のランでは長い距離を走り、瞬発力のランではダッシュなどを繰り返します。

 

 

ランニング以外の心肺機能トレーニング

空手の試合中、スタミナが切れてくると、体の動きが悪くなると同時に「苦しい、もう負けてもいいからやめたい」と、精神的にも大きな影響があります。そのため、選手は苦しさに負けない・苦しくなりにくい肉体と精神を作る必要があります。

 

そのためにはランニング以外にも、ミットやサンドバッグを、体力の限界近くまで打ち込む稽古など厳しい稽古を繰り返し行っています。